塗り壁

人気の理由は「自然な風合い」と「優れた機能」、そして「高級感」。

自然素材による塗り壁

 「漆喰(しっくい)」や「珪藻土(けいそうど)」「わら聚楽(じゅらく)」などの自然素材を使った塗り壁には、本物に触れることでしか味わえない喜びと安心感があります。古来より日本の風土が育んできた文化の一つでもある塗り壁は、一つ一つの工程が職人による丹念な手作業で行われます。

 自然本来の優しい表情が味わえる素材感や迫力ある質感。時が経つにつれ、深みを増していく本物の味わい。自然本来の吸放湿性を保ち、シックハウス(化学物質放出住宅)とは無縁の快適でぜいたくな室内環境。お客様の様々な塗り壁のご希望に対応し、健康な住まい造りをお手伝いします。

神社・お寺の塗装

 神社仏寺などの特殊建築物の塗装工事も承っております。木部の塗装だけでなく、木の上に顔料系の朱色や茶色等を塗装することもできます。お寺の場合は、壁に漆喰を施したり、顔料系の白色を用いたりします。

色は無限に創出することが可能ですので、細かい微調整もいたします。きちんと塗り板をお作りして色を決めていただきます。

 尾道では、有名な千光寺の朱色の塗装を弊社で施工させていただきました。(昭和50年代)

塗り壁の種類

漆喰(しっくい)

 「漆喰」は、石灰石(炭酸カルシウム)という鉱物を焼成・消化してできる消石灰(水酸化カルシウム)を主原料とした建築材料で、主に建築物の内壁・外壁の上塗りや屋根瓦の目地充填などに使用されます。原料となる石灰石の元は海に生きるサンゴ礁。数億年の時を経て、地殻変動をくり返し陸となり世界各地の鉱山で発掘されています。その石灰石を高温で加熱してできる消石灰は、空気中の二酸化炭素(CO2)と反応して、自ら固まり石灰石に戻る性質があります。
 この消石灰の特質を活かし、ひび割れ防止のスサ(植物質繊維)作業性向上のための糊剤(海草のり)を添加したのが「漆喰」です。

珪藻土(けいそうど)

 「珪藻土」は藻類(植物性プランクトン)の死骸が、海底や湖底に長年にわたって堆積してできた粘土状の泥土で、保湿・断熱・防露・調湿・脱臭などの機能を持ち、古くからコンロ・耐熱れんがの原料やビールの濾過材、吸着剤、脱臭剤などとして幅広く利用されてきました。

 

わら聚楽(じゅらく)

 「わら聚楽」は、従来茶室壁として使われてきた「聚楽土」や「大阪土」の風合いをイメージして開発された本格志向の聚楽壁です。仄かな赤みが壁の存在感を与え、天然のわらを槌で打って柔らかくした「ワラスサ」をはっきり見せることで、壁に表情を与え新鮮さを感じさせます。

 

塗り壁のココがすごい!

1.デザイン性

 漆喰も珪藻土も独特の自然な風合いと質感があります。施工道具や塗り方を工夫することによって様々な表情に変化し、自由なテクスチャー(模様)を楽しむことができます。天然土や色粉(ベンガラ)を混ぜたカラーバリエーション、ワラスサを表面に見せてより自然を感じる仕上げ、波模様、土壁調の仕上げなど、多様な演出が可能です。

 

2.調湿機能

 室内の温度が高くなると湿気を吸収するので、湿度の高い夏はジメジメ感を解消してサラッと快適な空気を生み出してくれます。逆に乾燥状態になると水分を放出し、急激な湿度変化を抑制します。また、水分を吸収できる機能が高いため壁面や窓ガラスに不快な結露が発生しにくく、防カビ性にも優れています。

 

3.安全性

 製造工程においてもアレルギーの原因となるホルムアルデヒドなどの有害化学物質を含む原材料を使用しておらず、施工後も壁面からの有害物質の放出がありません。

 

4.断熱効果・防火性

 珪藻土は熱伝導率が低く断熱機能が高いため、夏涼しく冬は暖かな快適空間づくりが可能です。漆喰も、多孔質で空気層を持つため、夏涼しく冬暖かく過ごすことができます。また、珪藻土、漆喰は防火性が高いため、万一火災が起きた際にもダイオキシンなどの有害なガスや煙を発生せず、延焼を防ぐことができます。

5.消臭効果

 珪藻土のもつ微細孔はアンモニアなどの悪臭物質、有害物質を吸着し、室内空間をクリーンに保ちます。

自然塗装による塗り壁の風合いと質感

稲穂をあしらった仕上げ

漆喰の中に稲穂を塗り込み、自然の風合いを演出した仕上げです。

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